株式会社佐賀電算センターと佐賀市は文字同定AI共同実証事業に関する協定を締結しました

株式会社佐賀電算センターと佐賀市は自治体情報システムの標準化・共通化に向けたDX技術導入の共同実証を開始します

 佐賀市と株式会社佐賀電算センターは、国が推進する自治体情報システムの標準化・共通化に向けたDX(デジタル・トランスフォーメーション)技術導入の共同実証を開始いたします。

 各自治体が現行の基幹系情報システムで使用している外字と、国の標準仕様に準拠した情報システムで採用される文字情報基盤文字との間の同定作業を、DX技術のうち画像認識AIを活用して行うことで、従来、人の目だけに頼るしかなかった文字同定作業を省力化して作業期間の短縮を図れるか検証し、自治体向けのDX技術活用モデルとしての展開について可能性を探ります。

 

実証事業の背景と目的

自治体に対して標準化基準に適合した情報システムの利用を義務づける「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」が成立しました。自治体は、令和7年度までに、それぞれ運用する基幹系情報システムを国が策定する標準仕様に準拠したシステムに移行することとなります。システムを移行するには、自治体が現行システムで使用している外字と、標準仕様準拠システムで採用される文字情報基盤文字との文字同定作業の実施が必須となります。

本事業では、佐賀市が運用する基幹行政システムにおいて現に使用している外字を対象として、株式会社佐賀電算センターが開発したAI技術を活用して文字情報基盤文字との同定作業を行い、その有効性を検証します。

実証事業の内容とスケジュール

令和3年12月 実証範囲及び目標の決定

令和4年1月  AIによる外字同定

令和4年4月  佐賀市職員による外字同定結果の確認・評価

令和4年7月  報告書作成

 

補足説明

外字

例えば人名の漢字をコンピューター上で正確に表記する場合に、コンピューターに標準では入っていないため通常は使用できないが、後から特別に作成し追加することで表示できるようにした文字。

 

文字情報基盤文字

主にコンピューターでの利用を想定し、使用できる文字の種類や数などを体系的に定めた文字集合の規格の一つ。行政で用いられる人名漢字等を含む約6万文字を対象として整備されている。これを行政機関が統一的に採用することで、行政機関同士または行政機関内で情報連携を行うときに必要な、情報システム間の外字を含む文字同定作業の負担が軽減され、行政事務の効率向上につながる。

 

文字同定

ある文字が特定の文字集合の中に含まれているかどうかを調べ、含まれていれば該当の文字と紐づける作業。情報システムの更新や、情報システム間の情報連携を行う際に、各情報システムでそれぞれ異なる文字集合を使用している場合に必要となる。

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